2024年8月も最終週に入ります。夏休みも残り少なくなりましたね。相変わらず猛暑が続いておりますので、健康第一で管理組合の活動を進めていきましょう。今回は、マンションの会計について説明します。
総会の資料には、「貸借対照表」や「収支報告書」という書類が必ず付いています。管理組合が活動を数字の面から示す重要な書類です。
理事会や総会では、管理会社が時間をかけて説明しますが、勘定科目や会計用語が良く分からないことがあると思います。
難しく考えず、ポイントをおさえることで、理解を深めて頂ければと思います。
「区分」は、「一般会計」と「積立金会計」の2つに分かれていることが多いです。
「一般会計」は、管理会社(管理委託費)・業者(日常修繕費)への支払を管理する区分、
「積立金会計」は、長期修繕計画に基づき、大規模修繕工事等の支払を管理する区分です。
「会計期間」は、一般的に4月1日から3月31日であることが多いです。
「貸借対照表」は、3月31日時点のマンションの財産の状態を示しています。
「収支報告書」は、1年間のお金の流れ(収入と支出)が記載されています。
貸借対照表のポイントは「現金預金」と「未収入金」になります。「現金預金」は不正が起こりやすい科目になりますので、銀行の預金残高と一致していることを確認して下さい。
「未収入金」には区分所有者が管理費を滞納している場合、その金額が表示されます。3月31日時点で未収入金がある場合、その内容と現在の状態を確認して下さい。
総会前最後の理事会時点(4月中旬から下旬)で回収できていなければ、遅くとも総会(5月中旬から下旬)までには回収し、総会出席者に「期末時点での未収入金は既に回収済みです。」と報告できるようにしましょう。
収支報告書のポイントは区分所有者からの管理費収入、駐車場収入、管理会社への管理委託費支払になります。これら金額の大きい項目が前期と比較して金額に大きな差が無いか?確認し、差があればその内容を管理会社に確認するようにして下さい。
貸借対照用と収支報告書は管理会社が作成し、監事が監査した後、総会前最後の理事会に提出されます。理事会で承認後、総会に上程され、最後は総会で区分所有者が承認します。
会計資料(貸借対照表・収支報告書)のポイントをおさえることで、マンションの資産価値を守っていきましょう!
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