2026年9月も中旬に入っていきます。気温は下がってきましたが、台風や秋雨前線による局地的豪雨により、全国各地で排水能力を超える内水氾濫が発生しています。マンション内に浸水しないよう、ハザードマップで危険な場所を確認の上、止水板の設置を進めていきましょう。今回は防災設備について説明します。
マンションの主な防災設備
・消防設備(スプリンクラー・ガス検知器・煙感知器)
・避難はしご
・非常用発電機
・免振装置(免振ゴム・オイルダンパー)
消防設備点検は、通常年2回実施され、管理会社の委託を受けた点検員が各住戸を巡回し、ガス検知器や煙感知器等の作動状況を確認します。これらの点検には住戸内への立入りが必要となるため、居住者と協力が不可欠です。
消防設備は、有事の際に確実に機能することではじめてその役割を果たします。点検が実施されず、不具合が見過ごされた結果、被害が拡大した場合には、周囲の住戸や居住者に重大な影響を及ぼすおそれがあります。
やむを得ず当日の立会いができない場合であっても、次回は必ず点検を受けられるよう調整していただくことが重要です。
避難はしごは、住戸のバルコニー等に設置される避難器具の一つであり、火災その他の緊急時に安全に避難するための重要な設備です。いざというときに確実に使用できるよう、設置場所をあらかじめ周知し、使用方法についても平時から確認の機会を設けておくことが重要です。あわせて、避難訓練の際に実際の使用を体験してもらうことや、使用方法を分かりやすく伝える動画を活用することも有効です。
非常用発電機は、停電時に必要な設備へ電力を供給するための重要な設備です。適切な機能を維持するためには、燃料や潤滑油の状態を含め、定期的に点検を行い、実際に稼働確認を実施することが必要です。更新時期の判断は、使用状況や点検結果、メーカーが示す維持管理情報を参考にしますが、耐用年数の目安を超えた場合であっても、直ちに更新が必要となるとは限りません。但し、継続的に安全性と信頼性を確保するため、定期点検を確実に実施することが不可欠です。
免震装置は、高層マンション等に設置されることがある重要な構造設備であり、地震時の揺れを低減し、建物や居住者への影響を抑える役割を担います。竣工時に適切に設置されていたとしても、その後の状態確認や維持管理が不要になるものではなく、継続的な点検と適切な管理が重要です。特に、過去に東洋ゴム製の免震ゴムやKYB製のオイルダンパーに関する不適切事案が社会問題となったことを踏まえると、マンションで使用されている部材や機器の種類、点検結果、対応状況について確認しておく必要があります。問題のある製品が使用されている場合には、管理会社や設計者、施工会社等から説明を受けたうえで、必要な是正対応を適切に進めることが重要です。
主な防災設備の特徴を正しく把握し、適切に維持管理することで、マンションの資産価値を守っていきましょう!



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