2026年9月も最終週に入っていきます。令和8年産米も本格的に流通し始め、秋真っ盛りとなっております。まだ台風が各地で発生しておりますので、浸水対策には、十分気を付けて頂くようお願いいたします。今回は機械式駐車場の運営、特に、稼働率に合わせた対処方法について説明いたします。
機械式駐車場とは、限られたスペースの中で、より多くの車を駐車できるように設けられた設備です。可動部分を有する設備であるため、エレベーターと同様に、使用を続ける限り継続的なメンテナンスが必要となります。点検、部品交換、さらには設備更新には多額の費用を要し、これらの費用は主として駐車場使用料によって賄われています。
1990年代には、自家用車を保有する世帯が多く、また自治体による付置義務により一定数以上の駐車場設置が求められていたことから、分譲マンションにおいても機械式駐車場が積極的に導入されました。ところが、2000年代に入ると、高齢化の進行や若年層の車離れなどを背景として、自家用車を保有しない世帯が増加し、駐車場契約者の減少が目立つようになってきました。
自家用車の保有台数が減少したことで、機械式駐車場の空き区画は増加し、駐車場使用料収入は減少する傾向にあります。これに対し、機械式駐車場の維持管理費は、空き区画の有無にかかわらず継続的に発生します。そのため、利用率の低下は、そのまま収支の悪化につながりやすい構造にあります。
加えて、機械式駐車場メーカーや保守点検業者の再編が進んでいることもあり、メンテナンス費用は上昇傾向にあります。さらに、事業者の統合や撤退により、これまでと同等の保守体制やサービス水準を維持できない場合があることも、管理上の課題となっています。
駐車場使用料収入の減少とメンテナンスコストの増加により、管理組合の収支が圧迫される事例が見られるようになっています。空き区画の増加と維持管理費の負担という問題を踏まえると、今後は、機械式駐車場の一部または全部を解体し、平置き駐車場へ変更することも選択肢として検討する必要があります。
管理組合としては、駐車場の稼働率に着目し、駐車場使用料収入とメンテナンスコストのバランスを継続的に確認する必要があります。駐車場会計が赤字となった場合には、その不足分を一般会計から補填せざるを得ず、結果としてマンション全体の管理運営に影響を及ぼすおそれがあります。これは、適切に使えるはずの資金が他に振り向けられなくなるため、管理水準の維持や将来的な資産価値にもマイナスに働きかねません。
そのため、必要なメンテナンスコストを賄うには最低何台分の契約が必要かをあらかじめ算定し、実際の契約台数がその水準を下回った段階で、機械式駐車場の一部撤去や減築を検討することが重要です。
稼働率に応じて機械式駐車場を減築することで、マンションの資産価値を守っていきましょう!







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