主な防災設備
・消防設備(スプリンクラー、ガス検知器、煙感知器)
・避難はしご
・非常用発電機
・免震装置(免震ゴム、オイルダンパー)
消防設備点検は、通常年2回行われます。管理会社に委託された検査員が各戸を巡回して煙感知器や、ガス検知器が正常に機能するかテストを行います。点検には各住戸へ立ち入る必要があるため、在宅している必要があります。コロナ禍で在宅率は高いものの、検査員を入れるのが不安という方もいらっしゃるかと思います。マスク着用、こまめな消毒など感染対策を徹底した上で点検を受けて頂く環境を整えて下さい。有事に消防設備が適切に稼働しないと周囲の住戸に損害が及び大変なことになります。点検を受けなかったことが原因で火災が拡大した場合、火元住戸が損害賠償責任を負う可能性もあります。今回どうしても点検を受けられない方い対しては、次回は必ず受けて頂けて頂くよう、啓蒙活動を強化する必要があります。
避難はしごは、バルコニーに設定されており、高層階から下層階まで安全に避難できる設備です。有事に備え、避難はしごの設置場所と使用方法を確認しておく必要があります。避難はしごの設置場所を区分所有者・住民に周知するとともに、使用方法を説明する機会を作って下さい。防災訓練の際、避難はしごの使用方法を説明し実際に体験してもらうことも一案です。コロナ禍では集合型の訓練に代え、動画で使用方法を説明する方法も有効です。
非常用発電機は、オイルを燃料に電力を作る装置です。年1回はオイルに劣化がないことや、実際に稼働することを確認する必要があります。メーカー推奨の耐用年数を過ぎても直ちに交換する必要はありませんが、有事に備え稼働テストは必ず行うようにしてください。
免震装置は、高層マンションに設置されています。竣工時に適切に設置されていれば、耐用年数は建物本体に準じるため劣化等の心配はありません。但し、東洋ゴム製免震ゴムや、カヤバ製のオイルダンパーは、メーカーの検査データ偽装が問題になりましたので、東洋ゴムやカヤバの製品が使われていないかチェックする必要があります。
主な防災設備の特徴を把握し適切に維持管理することでマンションの資産価値を守っていきましょう!
0 件のコメント:
コメントを投稿