2024年7月も下旬に入ります。梅雨明けが見えたとはいえ、台風と線状降水帯には要注意です。近年、地球温暖化の影響で全国各地でゲリラ豪雨が発生しています。決して他人事ではありません。管理組合として治水対策を積極的に行っていきましょう。今回は管理組合と管理会社の情報格差について説明します。
・管理会社⇒マンション管理のプロ集団(管理受託者)
・管理組合⇒マンション管理の素人集団(管理委託者)
管理会社の社員の中には、管理業務主任者やマンション管理士といったマンション管理に関する国家資格を持っている人もいます。国家資格を持たない人でも長年に渡り複数のマンションの管理を担う中で得た知識や経験があります。
マンション管理のノウハウが蓄積されているという意味で、管理会社はマンション管理のプロと言えます。
一方、管理組合を構成するのはマンションの(区分)所有者であり、必ずしもマンション管理の知識があるわけではありません。どこにでもいる普通の人です。
関係業界に勤めている人もいるでしょうが、業界のしがらみもあり、自分が所有するマンションの管理をするために力を発揮するのは難しいことが多いようです。その点、管理組合はマンション管理の素人といえます。
プロと素人の間には大きな「情報格差」(知識や経験の差)があります。管理会社は「情報格差」を利用し、手抜きをしようとします。
手抜きをしても素人である管理組合にバレないと考えているからです。素人である管理組合は、毎月高額のお金を支払い、マンション管理業務を委託しているので、その対価に見合ったサービスを受ける権利があります。プロである管理会社に騙されてはいけません。
管理組合は「情報格差」があることを正しく認識し、それを踏まえて管理会社に向き合う必要があります。
「情報格差」を埋めるために管理委託費をお支払いしていることを管理会社に伝えましょう。「情報格差の悪用は決して許さない」という姿勢を見せることで、管理会社を牽制し、対価に見合ったサービスを引き出すことが重要です。
管理会社を牽制する方法
・管理会社の担当者と最低でも週2回は、電話やメールで等連絡を取り合う
・理事会の1週間前にレジュメを提出させ、一通り目を通してから出席する
これを意識して取り組むだけでも、管理会社に与える印象は大分変ります。管理組合は管理会社になめられてはいけません。管理会社の業務内容に関心を持ち、管理会社に丸投げしないことが重要になります。
「情報格差」の存在を正しく認識した上で、管理会社と対等に向き合うことで、マンションの資産価値を守っていきましょう!
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