2020年4月12日日曜日

役員選任

役員の選任は(3月決算のマンションの場合)5月~6月に実施される総会で行われます。3月~4月の理事会で管理会社から「次期の役員(理事・監事)をどうするか?」打診があります。現役員が全員留任を希望すれば良いのですが、任期満了を以って退任を希望される方がいる場合は、区分所有者から立候補を募るか、輪番表から候補者を選ぶかの方法で決めていくことになります。順調に決まるマンションもありますが、多くは難航したり揉めたり紆余曲折があると思います。総会直前ではなく早めに準備を進めましょう。

総会で次期役員選任案が承認されることで正式就任となります。6月以降新役員による最初の役員会が開催されます。理事は区分所有者の信任を受け業務執行を担当します。理事の互選で理事長・副理事長・会計担当理事などの役職を決めます。一方、監事は会計処理や理事の業務執行が適切に行われているか監査する役割を担います。新任理事が適切に業務執行を行うためには、前任者からの引継ぎが重要になります。第1回目の理事会には前任者にも出席頂き引継ぎを受けるのも一案です。

新任の理事は最初の半年は手探りで進めて行き、年末から年明けにかけようやく慣れてくる頃に任期満了となります。慣れない理事ばかりの理事会は管理会社が主導権を握ることになりますので、その点は注意が必要です。理事の業務執行の多くは、管理会社を使って進めていくものになりますので、理事が管理会社の言いなりになる構図は避けねばなりません。理事が管理会社を指導監督し、適切に業務執行を行っていくためには工夫が必要です。理事の任期を2年にし、毎年半数を改選することで継続性を維持するのも一案です。

マンションの資産価値を維持するためには、役員の選任方法や前任者からの引継ぎ方法を工夫することで、継続性を維持し、理事会を有効に機能させることが必要となります。


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