2020年5月24日日曜日

管理会社の見直し

2020年5月で新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う緊急事態宣言が全国で解除される見通しとなりました。3月決算のマンションでは延期になっていた総会や総会前理事会が順次開催されていくと思います。総会では管理会社の更新が行われます。管理会社が日々どのような業務を行っているのか確認する良い機会になりますので、総会前の理事会に資料を提出させ、説明を求めましょう。ここで自信を持って説明できる管理会社であれば特に問題ないですが、説明を渋ったり内容が良く分からない場合は注意が必要です。

管理会社に委託している主な業務は、事務管理業務、管理委員業務、清掃業務、建物・設備業務の4つになります。各項目については国土交通省が公表している管理委託契約書(雛型)の別表1~4に内容が掲載されておりますので、ご自身のマンションの仕様書と比較して遜色ないかチェツクしてみると良いです。具体的には、業務の内容や頻度が理事や区分所有者の認識や感覚と合致しているか、それらの業務がいくらで受託されているのかを中心に見ていくことになります。業務の「内容・頻度・金額」が妥当であれば例年通り受託契約を更新し、疑問点があれば説明を求め、不満があれば改善を求めましょう。

管理会社の見直しは必ずしも管理会社の交代を意味するものではありません。管理組合としては、先ず、チェツクを強化し管理会社を牽制することで、自発的に改善してもらうことが重要です。次に、「改善を促す」⇒「改善を提案する」⇒「改善を指示する」の順番で進めて行き、それでも改善できない場合に初めて管理会社の交代を検討するのが良いでしょう。このように進めていけば殆どの場合、管理会社が管理組合の意向に沿って自発的に改善を図ります。

マンションの資産価値を維持するためには、管理委託費の額に見合う業務を管理会社にしてもらえるよう仕向けて行くことが必要です。

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