2020年8月15日土曜日

排水管清掃

 2020年8月も中旬になりました。猛暑が続いております。新型コロナウイルスの感染防止策とともに、熱中症にも気を付けてください。今回は排水管清掃について説明致します。

排水管清掃は、管理会社が高圧洗浄ポンプ設置の特殊車両を手配し、1年に1回~3年に1回の頻度で実施されるのが一般的です。専有部の排水管も清掃の対象になるため、各住戸の居住者は管理会社から通知された日時に在宅している必要があります。排水管清掃法定点検ではなく、強制力が無いため、管理組合からの依頼を受け入れてもらえるかがポイントになります。

専有部内の清掃箇所は、通常、台所、洗面所、風呂場、洗濯機パンの4か所で、各住戸10分程度で終了致します。また、洗濯パンはドラム式全自動洗濯機が設置されている場合、排水管に届くすき間がないため、清掃ができない場合があります。ドラム式全自動洗濯機を設置している場合は、排水管清掃の前に「かさ上げ工事」が必要になります。各住戸からの排水は共用部の排水管に合流するため、マンション内の排水管は全て繋がっております。一部住戸での不具合の影響がマンション全体に及びますので、全住戸で実施できるよう日程の調整及び、周知が重要になります。排水管清掃を怠ると「詰まり」「異臭」「雑菌繁殖」の原因となります。

排水管清掃の要領が決まったら、管理会社から管理組合理事会に連絡が入りますので、定例理事会の場で、排水管清掃の重要性を再確認し、居住者への周知方法を検討してください。効果的かつ、効率的に伝わる文書を掲示・配布するのがよいと思われます。せっかく日程を開けたのに洗濯パンの清掃ができないということが無いよう、洗濯パンかさ上げ工事の案内も余裕をもって行うことが肝要です。

マンションの資産価値を維持するためには、排水管を清潔に保つことが必要です。全住戸に対し排水管清掃を実施できるよう、管理会社と日程を調整し、効率的且つ効果的な周知をしましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

理事会の運営方法を工夫しよう!

2024年11月も最終週に入ります。今年も残り僅かですね。管理組合では常に様々な問題が発生しております。今年のうちに解決すべき積み残し案件については、速やかに進めて参りましょう。今回は理事会の運営方法について説明いたします。 理事会は1~2ヵ月に1回の頻度で役員(理事・監事)が一...