2022年は早くも6月後半に入りました。新型コロナウイルスは収まってきましたが、マンション内クラスターを防ぐため、マスク着用、アルコール消毒、検温、換気など、基本的な感染症対策は引き続き行っていきましょう。今回はマンションの会計について説明します。
理事会や総会の資料には、「貸借対照表」や「収支報告書」という書類が必ず付いています。管理組合が活動を数字の面から示す重要な書類であるため、会議では、管理会社が時間をかけて説明しますが、勘定科目や会計用語が良く分からないことがあると思います。難しく考えず、ポイントをおさえることで、理解を深めて頂ければと思います。
区分や、「一般会計」と「積立金会計」の2つに分かれていることが多いです。一般会計は、管理会社(管理委託費)や、業者(日常修繕費)への支払を管理する区分で、積立金会計は、長期修繕計画に基づき、大規模修繕工事の支払いを管理する区分になります。
会計期間は、一般的に4月1日から3月31日であることが多いです。
貸借対照表は、3月31日時点のマンションの財産の状態を示しています。
収支報告書は、1年間のお金の流れ(収入と支出)が記載されています。
貸借対照表のポイントは現金預金と未収入金になります。現金預金は不正が起こりやすい科目になりますので、銀行の預金残高と一致していることを確認して下さい。区分所有者が管理費の滞納をしている場合、ここに表示されます。3月31日時点で未収入金がある場合、内容と現在の状態を確認して下さい。総会前最後の理事会時点(4月中旬から下旬)で回収できていなければ、遅くとも総会(5月中旬から下旬)までには回収し、総会出席者に「期末時点での未収入金は既に回収済みです。」と報告できるようにしましょう。
収支報告書のポイントは区分所有者からの管理費収入、駐車場収入、管理会社への管理委託費支払になります。これら金額の大きい項目が前期と比較して数値に大きな差が無いか確認し、差があればその内容を管理会社に確認するようにして下さい。
貸借対照用と収支報告書は管理会社が作成し、監事が監査した後、総会前最後の理事会に提出されます。理事会で承認後、総会に上程され、最後は総会で区分所有者が承認します。
会計資料(貸借対照表・収支報告書)のポイントをおさえることで、マンションの資産価値を守っていきましょう!
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