2022年7月も中旬に入っていきます。新型コロナウイルスは重症化リスクが減ったと言われますが、新規感染者は再び増加傾向にあるようです。真夏日が続いており、換気が難しくなっていることが要因の一つと思われます。感染症対策と熱中症対策の両立が求められます。今回はコロナ時代の苦情対策について説明します。
コロナ禍を経て、リモートワークが普及するなど、マンションの生活様式が一変しました。コロナ前は日中マンションに居なかった方が、コロナ以降はマンションの中で在宅勤務をしております。日中におけるマンション内の人口密度は想像以上に高くなっております。
一方、以前からどこのマンションでも生じる3大苦情(タバコ・騒音・ペット)はコロナ以降も同様に生じています。苦情の原因を作る側も、被害を受ける側も人数が増えているので、トラブルになりやすい状況にあります。
コロナ前は勤務先の喫煙室でタバコを吸っていた人が、コロナ以降はマンション内の自室で吸います。窓を開けて吸う場合でも、窓を閉め換気扇の下で吸う場合でも、タバコの煙はバルコニーや廊下など共用部に流れていきます。コロナ前は夜に洗濯していた方も、コロナ以降は日中に洗濯してバルコニーに干します。近隣住戸のタバコの煙が共用部を通じて流入し、洗濯物に付着するトラブルが想定されます。
ペットを散歩させるとき、どうしてもエレベーターやエントランスなど共用部を通ります。コロナ以降は、日中マンション内の人口密度が高くなるため、ペットを連れた状態で多くの住民とすれ違います。動物嫌いの住民と接する機会が増えることによるトラブルが想定されます。
生活音は人口密度に応じて発生するため、日中の在宅率が上がるコロナ以降は、騒音トラブルの増加が想定されます。
人口密度が高いと、ストレスも高くなりますので、予期せず大きなトラブルに発展する可能性があります。このような問題が生じた時は、直接苦情を言うのではなく、理事や、管理会社に相談するところから始めましょう。
相談を受けた理事や管理会社は、コロナ以降特有の事情を周知する文書を作成し、掲示・投函します。トラブルが起こりやすい状況になっていることを、住民に周知することが必要です。
コロナ以降も快適な居住空間を保つことで、マンションの資産価値を守っていきましょう!
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