2024年9月も中旬に入ります。地球温暖化の影響で9月に入っても豪雨への備えは必要です。全国各地で浸水被害が報告されています。マンションでは浸水により電気系統に影響が出ないよう対策が必要です。電気系統を2階以上に設置するか、浸水を防ぐ仕組みが必要となります。今回はAfterコロナの感染症対策について説明いたします。
コロナが終息し1年以上経過しました。最近は多くの人がマスクを外して外出するようになりました。世界的にも一巡したようで、コロナを恐れる必要はほぼ無くなったといっても過言ではないようです。
しかし、コロナの他にも感染症はあります。コロナ禍での経験を教訓とし、いつどのような感染症が発生しても対応できるよう、管理組合として備えを万全にしておく必要があります。
感染症が発生した場合、管理組合は、管理会社と協力し、マンション内の集団感染を防いでいく必要があります。先ず、居住者の皆様に以下の内容を周知し注意喚起を促します。
・居住者、スタッフ(フロント・清掃・点検など)の安全確保
・除菌の徹底(インターホン、エレベータのボタン、ゴミ捨て場のドアノブ等)
・スタッフの時差出勤、勤務時間変更(体調不良時の出勤見合わせ等)
・住戸内に立ち入りが必要な点検(消防設備点検・排水管清掃等)の延期
・理事会、総会の開催延期又は、リモートでの実施
マンション内にはコロナ禍で厚生労働省が注意喚起した3つの密(密閉空間、密集場所、密接場面)が存在(エレベーター、エントランス、ゴミ捨て場等)します。集会室で行われる理事会や総会は、その典型になります。密閉空間にならないよう、広い場所を確保した上で窓を開けてるなど換気にも気を配りましょう。
密集場所にならないようリモートで参加できる環境を整え、リモートでの参加を促しましょう。密接場面とならないよう、事前に書面で説明や意見収集を済ませ、当日は最終的な意思確認に限るなど、運営方法を工夫しましょう。
マンションによっては、これらの対策が難しいこともあると思います。国土交通省が公表している標準管理規約では、年1回の開催が義務付けられています(第42条)が、感染症がまん延している状況で、従来通りの方法で総会を強行することを求めるものではありません。総会を管理会社の事務所や理事長の自宅で開催し、区分所有者には議決権行使書又は、委任状(書面)で意思表示頂く方法もあります。
また、感染症が終息するまで、総会を延期しても法令違反とならないとする法務省の見解も出ております。
理事会や総会は、感染拡大防止策を取った上で、「3つの密」を防ぐ形で実施するか、延期することが求められます。
感染症対策を徹底する一方で、区分所有者(居住者)の中に保健所から自宅療養を指示されている方がいる可能性もあるため、区分所有者のプライバシーにも配慮が必要になります。
緊急時に適切な対応ができる体制を整えておくことで、マンションの資産価値を守っていきましょう!
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