あけましておめでとうございます。2025年がスタートしました。管理組合としても是非、このタイミングで一年間の目標を立てていきましょう。マンションの共用部を運営していると、実に様々な問題にぶち当たります。具体的な対応については、区分所有者の代表で構成される理事会で担うことになります。昨年からの積み残し案件がある場合は、1月中に解決に向けた目途を立てて、次に進めていきましょう。
マンション管理で昨今キーワードになっているのが、「第三者管理方式」や、「管理評価制度」といった「管理」に関するものです。これは、マンションを管理するにあたり、誰がどの程度のコストを負担し、誰が主体的に管理を行うのか?つまり、費用対効果の問題になります。巨額のコストをかければ、良質な管理を受けられるのは容易ですが、巨額のコストについて、総会で合意形成を得ることは極めて困難です。いかにコストを抑え、質の高い管理を行うか?が問われます。つまり、管理組合としては、効果的かつ効率的な管理がポイントになります。
昨今話題になっている「大規模修繕工事の長周期化」も同様です。一般的に、長期修繕計画では大規模修繕工事を12年~15年周期で設定されておりますが、近年では外壁防水などで使用される資材に耐久性他高い製品が出てきている関係で、17年~20年周期に延ばすことができるようになっております。大規模修繕工事の費用は大部分が足場を組むことに充てられていますので、足場が必要な工事を延ばすとができれば、修繕コストを大幅に下げることができます。
一方、大規模修繕工事は足場を必要とする工事なので、足場を必要としない日常修繕工事については、劣化や不具合が発生した都度、こまめに対応しましょう。こまめな対応は建物を適切な状態に保つ上大事なことです。「大規模修繕工事の際まとめて行う」という発想は捨て去る必要があります。
要は、バランスが大事ということになります。巨額のコストがかかる足場を必要とする工事は可能な限り延期する一方、足場を必要としない工事はできるかぎり小まめに実施するのが良いと考えられております。
2025年も共用部の管理を、費用対効果を考え、効果的かつ効率的に行うことで、マンションの資産価値を守っていきましょう。
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