国土交通省が公表しているマンション総合調査からは、2010年頃から12,000円/月程度で安定している一方、完成年次別の内訳では、2010年以降に完成した新築物件に限っては8,820円/月と異常に低いことが分かります。
修繕積立金を低い水準のまま放置すると、大規模修繕工事を行うにあたって、修繕積立金では足りず、臨時で区分所有者から数十万円/戸を徴収したり、管理組合が借入をして賄う必要があります。そのような事態にならないよう、購入後直ちに修繕積立金が適切に設定されているか検証し不足があれば管理組合の責任で修繕積立金の月額負担額を適正な金額に変更しましょう。必要額の見積を管理組合の役員が行うことは難しいので、管理会社に相談し(必要に応じてコンサルタントを入れて)進めていくのが一般的です。
修繕積立金が不足していると、買い手が付きにくくなる(又は、希望額での売却が難しくなる)ため、マンションの資産価値は下がります。5年毎を目安(少なくとも大規模修繕工事のタイミング)に定期的に見直しを行い適正な水準を維持することが必要です。
マンションの資産価値を維持するためには、竣工引渡後直ちに修繕積立金の設定額を検証するとともに、以降定期的に見直しを行うことが必要となります。
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