必要額202円/㎡と実際額161円/㎡の差である41円/㎡が不足額という計算になります。
70㎡の部屋を所有する場合、月に2,870円(41円×70㎡)、大規模修繕工事の一般的な周期である15年間に渡りこの状態が続くと516,600円(2,870円×12ヵ月×15年)が不足します。
この場合、大規模修繕工事の際、管理組合は各戸に対し一時金として約52万円を徴収することになりますが、負担が難しい区分所有者が多いと、総会で否決されます。否決されても大規模修繕工事は必要なため、管理組合は金融機関から借り入れる(100戸の場合約520万円)ことになります。返済は大規模修繕工事後の修繕積立金に上乗せされる形で区分所有者が負担します。
一時金や借入返済の可能性があるマンションは一般的に買い手が付きにくいため、マンションの資産価値は下がってしまします。
マンションの資産価値を維持するためには、修繕積立金は必要額に応じて適切に設定しなければなりません。
0 件のコメント:
コメントを投稿