2021年6月12日土曜日

コロナ禍の苦情対応とは

2021年6月も中旬になりました。あと1か月程で東京オリンピックが開催される中、新型コロナウイルスは変異株の感染が予断を許さない状況になっております。引き続き感染拡大防止に努めて参りましょう。今回はコロナ禍の苦情対応について説明致します。

最初の緊急事態宣言が発出されてから1年以上が経過し、リモートワークなどコロナ禍の生活様式が定着してきました。平時には、日中マンションに居ない方が、コロナ禍ではマンションの中でワークをしております。日中におけるマンション内の人口密度は想像以上に多くなっています。

一方、以前からどこのマンションでも生じる3大苦情(タバコ・騒音・ペット)はコロナ禍でも同様に生じます。苦情の原因を作る側も、被害を受ける側も人数が増えているので、トラブルになりやすい状況にあります。

平時は勤務先の喫煙室でタバコを吸う人が、コロナ禍ではマンション内の自室で吸います。窓を開けて吸う場合でも、窓を閉め換気扇の下で吸う場合でも、タバコの煙はバルコニーや廊下など共用部に流れていきます。平時は夜に洗濯する方も、コロナ禍では日中洗濯しバルコニーに干します。近隣住戸のタバコの煙が共用部を通じて流入し、洗濯物に付着するトラブルが想定されます。

ペットを散歩させるとき、どうしてもエレベーターやエントランスなど共用部を通ります。コロナ禍では、日中マンション内の人口密度が高くなるため、ペットを連れた状態で多くの住民とすれ違います。動物嫌いの住民と接する機会も増えることによるトラブルが想定されます。

生活音は人口密度に応じて発生するため、日中の在宅率が上がるコロナ禍においては、騒音トラブルの増加が想定されます。

人口密度が高いとストレスも高くなりますので、予期せず大きなトラブルに発展する可能性があります。このような問題が生じた時は、直接苦情を言うのではなく、理事や管理会社に相談することから始めましょう。

相談を受けた理事や管理会社は、コロナ禍特有の事情を周知する文書を作成し掲示・投函します。トラブルが起こりやすい状況になっていることを、住民に周知することが必要です。

コロナ禍、快適な居住空間を保つことでマンションの資産価値を守っていきましょう!

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