2021年もあと1週間になりました。今年は新型コロナウイルスに振り回された1年でしたが、4回目の緊急事態宣言が解除された後は、新規感染者数が抑えられております。オミクロン株による感染拡大を防ぐため、引き続き基本的な感染拡大防止策を続けていきましょう。今回はマンションのカギについて説明いたします。
居住者から玄関扉のスペアキーについて相談を受けたり、賃貸オーナーである区分所有者から賃借人の入れ替わりの際、鍵穴(錠)の交換について相談を受けることがあると思います。玄関扉は共用部に接しているため、扉の本体は共用部ですが、錠と内部塗装は専有部になります。(標準管理規約第7条)鍵穴を交換したり、スペアキーを作る場合は区分所有者の責任と費用を行う必要があります。
賃借人からスペアキーについての相談があった場合は、まず、区分所有者である賃貸人に相談し承諾を貰うようお伝えください。区分所有者である賃貸オーナーから錠の交換について相談があった場合は、管理規約を提示し、錠は専有部であることを説明し、自らの責任と費用で実施頂くようお伝えください。扉本体は共用部であるため、錠を増設するなど扉本体に手を加えることはできませんので注意が必要です。(スマートロックのように扉本体を変更せず扉の内側に張り付ける程度のものであれば、許容範囲と思われます。)
マンションの玄関扉のカギは、エントランスのオートロックのカギを兼ねていることが一般的です。錠は専有部であっても、オートロックは共用部になりますので、管理組合としてはセキュリティにも気を配る必要があります。区分所有者から相談があった場合は、正規メーカー(GOAL、MIWA、Clavisなど)の代理店を紹介し、必ず純正品を作成してもらうようにして下さい。正規メーカーはマンションごとに情報を管理し、スペアキーの依頼があった場合は本人確認を厳格に行うなど、セキュリティ対策を万全に行っているので、マンションのセキュリティは保たれます。
マンション玄関扉のカギについては、責任の所在を管理規約で確認の上、セキュリティ対策を十分行うことで、マンションの資産価値を守っていきましょう!
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