2022年4月2日土曜日

防災設備の特徴を把握し適切に維持管理しよう

2022年も4月に入りました。管理組合も新しい期が始まりました。これから前期の決算と今期の予算を取りまとめ、総会で承認を得ることになります。新型コロナウイルスはまん延防止等重点措置が解除されましたが、オミクロン株による新規感染者数は下げ止まっております。引き続き感染拡大防止策を徹底していきましょう。今回は防災設備について説明致します。

主な防災設備

・消防設備(スプリンクラー・ガス検知器・煙感知器)

・避難はしご

・非常用発電機

・免振装置(免振ゴム・オイルダンバー)

消防設備点検は通常年2回行われます。管理会社に委託された検査員が各住戸を巡回して、ガス検知器や煙探知機が正常に機能するかテストを行います。点検には各住戸に立ち入る必要があるため、在宅している必要があります。コロナ禍では在宅率は高いものの、検査員を入れることに不安を覚える方もいらっしゃると思います。マスク着用やこまめなアルコール消毒など、感染拡大防止策を徹底することで、点検を受けやすい環境を整えましょう。

有事に消防設備が正常に稼働しないと、周囲の住戸に多大な迷惑がかかります。点検を受けなかったことが原因で被害が拡大した場合、損害賠償責任を負わせてしまう可能性があります。都合によりどうしても受けられない方には、次回は必ず受けてもらうようにしましょう。

避難はしごはバルコニーに設置されており、高層階から地上まで安全に避難できる設備です。有事に備え、避難はしごが設置されている場所と、使用方法を確認しておく必要があります。避難はしごが設置されている場所を周知し、使用法用を説明する機会を作って下さい。避難訓練の際、実際に体験してもらうのも一案です。コロナ禍、使用方法の動画を配信するのも有効です。

非常用発電機は、オイルを燃料に電力を作る装置です。年1回はオイルの劣化具合を確認の上、実際に発電できるか稼働させてみる必要があります。メーカー推奨の耐用年数を超えても直ちに交換する必要はありませんが、定期的に点検を受けることは必須です。

免振装置は高層マンションに設置されております。耐用年数は建物に準じますので、竣工時に適切に設置されていれば、劣化などの心配はありません。但し、東洋ゴム製の免振ゴムや、カヤバ製のオイルダンパーは、メーカの検査データ偽装が社会問題になりましたので、東洋ゴムやカヤバの製品が使われている場合は注意が必要です。交換を要求しましょう。

主な防災設備の特徴を正しく把握し、適切に維持管理することで、マンションの資産価値を守っていきましょう!

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