2020年1月13日月曜日

管理会社との関係




マンション管理会社は、管理組合から委託を受けて管理事務を業として行うものであり、管理組合に代わりマンション内で日々発生する諸問題に対応し管理業務を執行する業者のことを指します。業務委託の内容は主に「事務管理業務」「管理員業務」「清掃業務」「建物設備管理業務」の4つに分類されます。詳細は国土交通省が公表しているマンション標準管理委託契約書(以下、契約書)の第3条に規定されております。

マンション管理会社は、分譲時に既に決まっていることも多いですが、管理組合としては委託した業務を管理会社にきちんと実施させることが一番のポイントになります。管理会社には、売主や建設会社と資本関係があるデベロッパー系と、資本関係の無い独立系があります。前者は分譲時から自動的に決まっていることが殆どで、建設時からの事象に精通しているため、安心して管理を任せられる反面、引渡前の不具合を原因とする瑕疵が見つかり売主に責任を追及する場合は管理会社として頼り無いのが実情です。(デベロッパー系の管理会社は売主の子会社であることが多いため。)一方、後者はビルメンテナンス会社が事業領域を拡大してマンション管理業へ参入したケース等があり、前者に比べると委託費が安い場合も多いようですが、当該マンション特有の事情には通じていないので安心して管理を任せられるとは限らないのが実情です。デベロッパー系、独立系のどちらの方が良いとは一概に言えませんが、マンションの資産価値を維持向上させるためには、管理組合理事会が管理会社の特性を正しく理解し、管理会社の担当者とこまめにコミュニケーションを取って、管理会社に適切な管理を実施させることが必要となります。

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