多くの方は入居時に設定した銀行引落によって無意識のうちに支払っており、毎月支払っている管理費の金額が適切かどうかはあまり考えたことがないと思われます。国土交通省が公表している平成30年マンション総合調査結果及び、同省指定の公益財団法人東日本不動産流通機構が公表している首都圏中古マンションの管理費・修繕積立金(2018年度)に管理費の平均値が掲載されておりますので参考にして下さい。
管理費の月額平均は188円/㎡、修繕積立金の月額平均は161円/㎡になります。金額は区画の広さや階数にもよりますが、管理費と修繕積立金の合計で月額2.2万円~2.5万円程度になります。皆様が実際に支払われている金額と比較して如何でしょうか?
実際の支払額が平均値より高い場合は管理組合を通じて管理会社に支払っている管理委託費が割高な可能性があります。一方、平均値より低い場合は管理会社から受けているサービスの水準が低いことが考えられます。平均値を参考に、管理会社から受けているサービスの水準が、支払っている管理費に見合っているか検討が必要です。
検討の結果、毎月の管理費が割高である場合は、管理会社に対し、過剰なサービスの廃止と、管理委託費値下を交渉する余地があります。一方、修繕積立金が平均値より低い場合は、長期修繕計画に照らして修繕積立金の金額が適切かの検討が必要です。大規模修繕工事を行うタイミングで積立不足が発覚すると資産価値を維持する上で必要な工事を実施できない可能性があるので注意して下さい。
効率的に資産価値の維持を図るためには、管理費・修繕積立金が適切か管理組合でチェックすることが重要です。
0 件のコメント:
コメントを投稿