2021年9月も中旬に入ります。新型コロナウイルス第5派は新規感染者数が減少傾向に転じましたが、重症者数は依然多く、病床逼迫は改善されておりません。ワクチンが希望者全員に行き渡るまでにはもう暫く時間がかかりそうです。管理組合としても引き続き感染拡大防止策を徹底していきましょう。今回は排水管清掃について説明致します。
マンションの排水管清掃は1年に1回、又は2年に1回程度の頻度で行われております。管理会社が予め実施日を決め、高圧洗浄ポンプ設置の特殊車両を手配して実施します。清掃業者が、マンション各戸(専有部分)に立ち入り、台所、風呂場、洗面所、洗濯機パンの4か所の排水管を清掃する方法で実施します。所要時間は10分程度です。
排水管は定期的に清掃する必要があり、これを怠ると、詰まり、異臭、雑菌増殖の原因となります。排水管の寿命が短くなり、大規模修繕工事の前倒しを要することもあります。決められた日に在宅し、必ず清掃を受けられるよう調整する必要があります。
最近では、大型のドラム式の洗濯機が普及したため、洗濯機パンと洗濯機の間に隙間がなく、排水管清掃が実施できないという問題が生じております。ドラム式洗濯機を設置している住戸では、排水管清掃の前に、洗濯パンのかさ上げ工事が必要になります。かさ上げ台を購入して、洗濯パンの上に設置するだけですが、重量のあるドラム式洗濯機を2回も移動する必要があるため、自力で行うのは難しいです。管理会社に相談し、設置業者を紹介してもらうのが現実的です。
左がかさ上げ台、右が洗濯機パンの上にかさ上げ台と洗濯機を設置した画像です。洗濯パンと洗濯機の間に隙間ができますので、排水管清掃を実施することが可能になります。
排水管清掃は法定点検ではありませんので、強制力はありません。実施率を高めるためには、事前の根回しが重要です。排水管清掃実施の半年前には、かさ上げ工事の必要性と工事を促す案内を行い、数ヵ月前には実施日を確定させ、当日は在宅してもらえるよう周知する必要があります。
事前の周知を徹底することで、実施率を上げ、マンションの資産価値を守っていきましょう!
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