2021年7月も中旬に入り、東京オリンピック(東京2020)の開幕も2週間を切りました。新型コロナウイルスは第5波に入ったいわれており予断を許さない状況です。管理組合として引き続き感染拡大防止に努めていきましょう。今回は理事の役割いついて説明致します。
総会で選任を受けた理事による、第1回目の理事会が開催された管理組合もあると存じますが、如何でしたでしょうか?監事と一緒に、管理会社から説明を受け、理事長、副理事長、会計担当理事等の役職を決め、なんとなく終わってしまったケースが多いと思います。
理事は「総会での決定事項に基づき業務執行を行う」役割を担っていまが、実際に現場で仕事をするのは、管理会社になります。それを踏まえると業務執行の内容は、同じく総会で選任された「監事のチェックを受けながら、管理会社に適切な指示を行う」ことになります。
理事の役割は、管理会社を通じて業務執行することになります。理事がマンションの管理業務(事務管理業務、管理員業務、清掃業務、建物設備業務など)を適切に執行するためには、管理会社との関係性が大変重要になります。管理会社の担当者(フロント担当)は、複数のマンションの管理組合を担当しています。管理組合と関係性が薄く、疎遠になると、自分たちのマンションに対して時間を割いてもらうのは難しくなります。すべて管理会社任せにして放っておくと、他のマンションの業務を優先され、自分たちのマンションの業務が後回しになり、気付いたら前回の理事会以降、何の仕事もしていなかったということも考えられます。
理事の一番の役割は、管理会社の担当者と良好な関係を築くことにあります。良好な関係を築いた上で、管理会社の担当者から適切なアドバイスを受けるとともに、適切に指示を出すことで、マンション管理業務が円滑に進んていくことになります。
理事には管理会社から対価に見合ったサービスを引き出すことが求められています。しかし、管理会社の担当者も人間です。苦情をぶつるだけでは愛想を尽かされてしまいます。良い仕事をしてもらったときは感謝の意を伝え、時には贈り物(もちろん理事個人の自腹ですが)をしてみるとよいと思います。次第に自分たちのマンションの優先順位が上がってきます。
理事の役割を正しく理解し、管理会社に気持ちよく仕事をしてもらうことで、マンションの資産価値を守っていきましょう!
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